仕事はリモートで、買い物はAmazonを使えば良い。インターネットさえ繋がれば、わざわざ物価の高い都市部に住む必要ないのでは!?
本記事ではそういった声を一刀両断する記事となっています。
地方は不便の巣窟
地方は不便だらけ、不便の巣窟といって過言ではありません。
- 自動車が無いと生活が厳しい
- イベントやライブは宿泊前提
- 呑み会後はタクシーまたは運転代行利用
定年後で残りの人生を静かに過ごしたい場合を除き、地方での生活はあまりお勧めできるものではないというのが個人的見解です。特に他人と出会ってなんぼ、接してなんぼの若年層が地方に移住するのは非合理的だと思っています。
自動車が無いと生活が厳しい
どこ行くにしても数キロ、10km圏内はご近所。そんなスケールの地方で生き抜くには自動車抜きでは非常に厳しいです。公共交通機関はそもそも存在せず、あっても便数が少なく当てにならない。
一応ロードバイクがあればなんとかできることもあるでしょう。しかしそれは余程の気合と根性、体力がある場合の話で、一般には無理だと思います。そして何よりも危険です。
車を手に入れても街に遊びに行くとしたら、近くまで行って駐車場に止めないといけない。しかしその数は十分とは言えず、埋まっていて止められない、なんてこともしばしば。
道を間違えたら「ぐるっと一周」、自転車の方が早いなんてケースもあると思います。実は自動車にも不便な側面はあるのです。
イベントやライブは宿泊が前提
イベントやライブへの参加は基本遠出となるので、ホテルで一泊か早めに切り上げて帰られる間に帰る必要があります。
例えば長崎住まいで天神で昼から遊ぶとします。交通手段として高速バスと鉄道のどちらかを選択する事になると思います。
鉄道利用の場合:西九州新幹線+在来線特急(リレーかもめ等)+福岡市営地下鉄。乗り換え2回。所要時間は合計1時間50分程度。
高速バスの場合:乗り換えなし。所要時間は2時間~2時間半程度。
鉄道、高速バス、どちらを選ぶにしても昼から遊ぶ場合は朝から出発になります。それから日帰りの場合、最終便を逃せばカラオケボックスやネットカフェで始発を待つこととなります。
長崎駅が最寄り駅の場合は最終リレーかもめ(武雄温泉駅で新幹線かもめに接続する)に乗車さえすれば良いですが、そこから先も距離があり、バスや在来線を使う場合はその最終便も頭に入れなければなりません。その為周囲に気を遣わせてしまいます。そして何よりお金が掛かります。

車で行けば万事解決では!?
自動車で行けば確かに最終便を意識する必要はなく、自分の好きなタイミングで帰ることができます。駐車場探しという手間と、交通事故に遭うリスクを受け入れ、その上でみんな呑んでいる中一人だけノンアルドリンク。これに耐えられるならどうぞご自由に。
誰にも気を遣わせず、最後まで遊びたい場合は宿泊が必要になります。

呑み会後はタクシーか運転代行利用
都市部あるいは近郊なら呑み会が終わった後に電車あるいはバスで帰宅するという手も使えることでしょう。
地方・田舎だと呑み会終了後には最終バスが行ってしまっている、そもそも存在すらないということもあります。歩いて帰るにも距離があるので、タクシーを利用せざるを得ません。行きは自家用車で来て帰りは代行を頼むという手段もあります。
地方・田舎での呑み会となると、基本的に街中心部になります。町中心部から5,6km離れたところに住んでいる場合、タクシー代も馬鹿になりません。
誰か一人ノンアルの人を決めて、その人に乗せてもらうという手もありますが、呑み会に参加する人数が多いとそうもいかなくなります。
いつしか家に引き籠る生活に陥る可能性がある地方・田舎ライフ
どこかに行くにしても車を出さないといけない。自転車で行けなくはないけどしんどい。
友達と遊びに行こうとしても、距離的に金銭的に遠く億劫になり、だんだん遊びにいかなくなる。
「今はYouTubeがある」、「VRを使えば距離の壁は消える」は確かにその通りです。
でもある日気付くのです。「人肌が恋しい」と。
定年退職した後に「長生きは望まない。介護もいらない。自然と共に残りの余生を謳歌するんだ!!」という方であればどうぞ自己責任の下でご自由に。
若者の「Iターン」や「Uターン」を望む地方自治体には申し訳ないですが、若者の機会損失を考慮し私は反対の考えを持っています。
色々な人と出合い、触れ合い、そして時には荒波に呑まれるべき若者は「都市部」が良いと思います。
仕事の都合で地方・田舎へ移住しても精力的に活動せよ!
中には筆者のように、仕事の都合で地方・田舎への移住を余儀なくされている方もいらっしゃるかと思います。
くれぐれも「休日は家で過ごすだけ」状態が続くと心が病んでいきます。他人と会い、触れ合う努力を怠るとストレスが溜まる一方です。
「何もしない」よりかは「VR」で他人との交流を、できれば他人が行き交う場所へ繰りでて孤独を回避した方が良いと思います(個人的見解)。

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